- 蔵元の紹介 -
醸造元の「富久錦」は、天保10年(1839)創業の蔵元です。酒銘は、めでたいふく(富久)、蔵の四季で最も美しい秋の紅葉から錦から命名されました。戦後の米不足から醸造アルコールを添加した酒が広まりましたが、その昔、酒は米と水だけで造った純米酒が主流でした。富久錦が純粋な酒を追及して、たどり着いた先はこの「本来の酒」でした。
それから、「よい食品を作る会」の加盟、より純粋で真実の酒造りを行いたいという願いから、平成4年より全量純米酒による酒造りをはじめました。また、原料に使う米にもこだわりを持ち、平成7年より地元(加西)の米を使用しています。原料米は、「山田錦」「日本晴」などの地元米だけに限定し、地元の米・水・人による酒造りを貫いています。
「人と自然の調和」という信念のもと、品質にこだわり、平成9年より無化学肥料栽培の米を年々増やし、現在では原料米の6割が特別栽培米です。
-味わいの特徴 -
「純米大吟醸 瑞福」は、蔵人たちの熱い想いと伝統の技が、すべて手造りで醸し出す繊細な中にも深い味わいのある純米大吟醸です。
高品質の山田錦だけが持つ素材そのままの甘み、砂糖のようなべたつく感じもなく、軽快でまろやか。終始呑み心地良く、後に残す余韻も上品に感じられる。じっくりと冷やしてから味わって欲しい、蔵人の熱意とこだわりと体現した一本。
華やかで深みのある果実の香りの後に、酸の効いたタップリとした味が押し寄せてきます。純米らしい米の旨味を十分に発揮し、幅広く料理に合うお酒です。