-蔵元の紹介-
「末廣酒造」は、江戸末期、嘉永三年より続く蔵元です。県で初めて、県外より杜氏を導入し、本格的な酒造りの品質の安定化と向上を行ってきました。
さらに、酒質の改良に励み、原料米の選定、最適な地下水の確保など数々の努力の結果、各種品評会で、数々の賞を受け、会津の酒の名声を全国 に広めることとなりました。
明治初期以降、県外から杜氏を招いていましたが、現在では会津杜氏と社員中心の酒造りが行われ、「会津の酒は、会津の米、会津の水、会津の人で造る。」をモットーとしています。
蔵元では、会津地方の農家によって契約栽培された原料米が、全使用量の70%を占めています。また、地下水を確保するために、工場を移設するほどのこだわりを持っています。
博士山麓の「博士蔵」、会津若松本社蔵の「嘉永蔵」では、それぞれに特徴的な酒造りを行っています。蔵元の特色である「淡麗で味わいのある辛口」に仕上げるために、手間はかかりますが30石のタンクで、少量ずつもろみを仕込む製法を守っています。
-商品の特徴-
「末廣 伝承 山廃純米」は、酒造好適米「五百万石」を60%まで磨き上げ、伝承の山廃仕込で醸された純米酒です。
明治末期に山廃造りを創始した嘉儀金一郎氏が、大正初期に試験醸造したのが「末廣酒造」の嘉永蔵です。その当時から伝承される末廣の嘉儀式山廃造りは100余年以上の伝統がある山廃仕込みの本流と言えます。辛すぎず、ほのかな甘味を感じる中口の、酸味と甘味が入り混じるバランスよい山廃純米酒です。
食中酒として、料理を選ばずどんな素材とも相性が良く楽しめます。冷や~燗まで対応できる純米酒ですが、特におすすめはぬる燗(35~40度)で、山廃仕込みならではの奥深く複雑な味わいをまろやかに味わうことが出来、料理との相性がさらに良くなります。