-蔵元の紹介-
醸造元の「櫻正宗」は、享保2年(1717)創業の蔵です。醸造に最も適していると言われ有名な「宮水」は6代目当主の山邑太左衛門が発見したものです。また、山邑太左衛門は、天保年間にひときわ精白の良い酒を江戸に送り、好評を博したと伝えられています。
協会1号酵母が採取されたのもこの蔵で、醸造の歴史に深いかかわりを持つ老舗の蔵です。その流れも受け、吟醸造りの取り組みも早く、骨格のしっかりとした灘酒らしい秋上がり型の酒です。昭和58年、灘の中堅蔵元でいち早く全国で金賞受賞を果たしました。
-味わいの特徴-
「櫻正宗 超特撰 金稀」は、酒造りにもっとも適した原料米「山田錦」、その中でも特A地区、兵庫県吉川町産の最高品質の米を全量に用い、高精白に磨きあげ、名水「宮水」と初代以来の伝統の「技」で醸した、手造り純米吟醸酒。地元産の原料にこだわった、生粋の灘の名品です。
封を切ると、果実のひかえめな立ち香が感じられ、その味わいはドライフルーツのような甘味と酸味の含み香を持っています。全体としては、ふくらみの有る辛口酒に仕上がっています。「冷や」またはめるめの「燗」でお召しあがりください。