- 蔵元の紹介 -
醸造元の「車多酒造」は、文政6年(1823)創業の蔵元です。その昔、手取川の支流にあった蔵の付近一帯はうっそうとした森で、夜には天狗が太鼓を打ち鳴らす音が聞こえたことから酒銘を「天狗舞」としました。
白山水系の清冽な伏流水を仕込み水に能登杜氏が醸します。全国新酒鑑評会での金賞受賞も数多く、高く評価されている蔵です。天然乳酸による山廃仕込みを全国に認知させたことでも知られ、酒徒で知らぬ人がいないほどの実力蔵です。
-味わいの特徴 -
「天狗舞 旨醇 純米酒」は、酒造好適米「五百万石」を60%まで磨き上げて仕込まれる、純米酒です。晩酌に純米酒を飲んでいただきたいという気持ちから造られた、旨味の詰まった一品です。
風味の特徴としては、日本酒度の高さもあり、すっきりとキレのある辛味と程よい酸味が前面に感じられます。その中にしっかりとした米の旨味がじんわりと表れ、辛さと旨さの調和が心地良く広がっていきます。後味もすっきりしていて、飲み飽きない酒質となっています。
同蔵元の山廃純米酒と比べると、ややあっさりとした飲み口ですが、豊かな旨味とコク、酸味がお料理をさらに引き立て、さらりと流れる後口は濃い味付けの和食とも相性抜群です。食中酒として最適な純米酒です。
米の持つ旨味がしっかりと引き出された、冷やから熱燗までの幅広い温度で楽しめる一本です。燗にすることでやわらかさと旨味がさらに豊かに感じられます。お求め安い価格で晩酌としてもお勧めです。