「日本酒」規格枠に収まりきれない
魅力溢れた「花巴流貴醸酒 AMARTA」
「AMARTA」の味わい、それは一言でいうと、貴腐ワイン「シャトー・ディケム」のような甘味と酸味が絶妙のバランスで配合された、とろとろと蜜を思わせる甘美な味わいです。この酒を作り上げるには、日本酒でよく「最上」いわれる「純米吟醸」「純米大吟醸」などの規定枠にははまらない酒をつくることになります。
一般的に規定は、日本酒をわかりやすくするためのものですが、吉野で、美吉野醸造が自然の中で自然に寄り添って出来上がったものは、この規定で語れない状況に陥ってしまいました。
その中で橋本専務が考えたのは「こういった規定は日本酒の味わいやスタイルを理解するにはガイドとして便利ではあるが、それが良酒という約束ごとでもなく、最終的に規定にあてはめることを主軸にすることが美味しい酒造りの必須条件ではない!規定にはまらずとも、その地らしさのある美味しい酒を醸すことで勝負していきたい。」とその橋本専務の言葉の強さは飲むものの心に響くに違いありません。