-蔵元の紹介-
飛騨、木曽両川の合流点直下の木曽川畔に位置し、中山道の三大難所「木曽の桟、太田の渡し、碓氷峠がなくばよい」と馬子唄にもある急流・太田の渡しのあった宿場で、現在も太田宿の面影を色濃く残す一角に、御代桜醸造はあります。
中山道御料林のいかだ乗りや街道を行き交う数多くの人々に『天の美禄、百薬の長』として愛され親しまれてきた清酒、御代櫻。 水の清冽な岐阜美濃加茂は、酒造に絶好な気候風土を具備した適地です。
銘柄の『御代櫻(みよざくら)』は、古来から日本人が愛してきた桜の花の五弁花を日本酒の『甘・辛・酸・苦・渋』の五味五感の調和の象徴として、また八重咲きの桜である十弁花を酒の十徳を表すものとして、酒造に携わる幸せを桜に託し、日本民族の未来永劫の弥栄を祈念して命名されました
三代目・渡辺栄三郎蔵元は、酒質の向上に全精力を注ぎ品質を大幅に高めただけでなく、清酒業界その他にも多大な貢献をし、紺綬褒章、黄綬褒章や勲四等瑞宝章を受賞。
現六代目・渡辺博栄(わたなべ ひろえ)蔵元は、消費が低迷する日本酒業界の中、「再創業」を掲げます。平成15年に、地元出身の技術社員・酒向博昭(さこう ひろあき)氏を杜氏に抜擢し、
平成15年には平成十五年度全国新酒鑑評会で見事に金賞受賞を果たしました。更に、続く平成十六年全国新酒鑑評会においても、岐阜県下唯一となる二年連続金賞受賞の栄冠に輝いています。
-商品の特徴-
「御代櫻 醇辛純米酒」は、酒造好適米に地元岐阜県産の食用米「あさひの夢」を使い醸される純米酒です。
この酒の酒質設計のスタートは、『食事と一緒に楽しめる、毎日でも飲み飽きしない晩酌酒』でした。豊かな自然の恵みを受けて育った地元岐阜県のお米を全量使用して、清冽な木曽川伏流水で仕込む。まさに風土の酒といえるでしょう。
原料米の特性からか、常温でいただくと米の旨みと甘みが感じられる、ふっくらとした味わいが口の中で広がります。その後、後味を引き締めるスッとキレの良い酸味が残ります。甘みと旨みを活かすならやはり燗酒がおすすめです。
透き通った透明感を感じつつ、抵抗も無くスルリと吸い込まれていく綺麗な口当たりながら、杯を重ねる毎に米の旨味が口中に広がっていきます。キレ味の鋭い辛口。上燗から熱燗(45~50度)がおすすめですが、冷やでも美味しくいただけます。