-蔵元の紹介-
「浅舞酒造」は、大正6年に創業の蔵元です。酒銘は、「天の戸は静に明けて神路山 杉の青葉に日影さすみゆ」という古歌から命名されています。
地元の酒は地元の米で造りたいという思いから地元農家の協力を得て、酒造好適米、「美山錦」「吟の精」と県開発酵母「AK-1」、蔵向いに湧く名水「琵琶寒泉」で仕込まれています。
量よりも質を目指した成果は、全国新酒鑑評会で5年連続(平成2~7年度)金賞受賞という結果として表れています。丁寧なつくりで香り高い繊細な酒を醸し、個性ある期待の蔵元です。
-味わいの特徴-
「醇辛 天の戸」は、秋田県の米どころに位置する場所にある浅舞酒造で醸されています。酒造好適米「山田錦」に頼らず、全量JA秋田ふるさと平鹿研究会の米を使い、水、人まで全て秋田産で造られた酒です。
純米酒ならではのふくよかで豊かな味わいと、シャープな辛さをかねそなえた酒です。とくに、余韻にいつまでも残る辛味が印象的で、コクのある旨味に抑えられ心地よい辛さとなって味わえる酒に仕上がっています。飲みやすい辛口といったところでしょうか。
温度帯は冷や~熱燗まで幅広く対応。 燗をつけるとまろやかさが増し、前半の旨味と後半の辛味の差がより鮮明に感じられます。
燗の温度はぬる燗がお勧めです。
※『dancyu』(2003年3月号)では「味わい充実の日本酒」「新スタンダード」として「醇辛 天の戸」が全国2位にランクされています。
その中のコメントとして「米、水、人、全て秋田産で造る、コストパフォーマンスの高い酒。辛口の酒でも、旨さと程よく調和している。バランスが良く、料理を引き立てる控えめな名脇役な様なイメージ。」と評されています。
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