原料や、麹菌、熟成方法など違いは色々ありますが、一番の明確な違いは造り方です。日本酒は「醸造酒」、焼酎は「蒸留酒」というカテゴリに分けられます。醸造酒というのは、原料(米・麦・葡萄)を酵母によって、アルコール発酵させたお酒のことで、日本酒の他にビール・ワインがあげられます。蒸留酒は、醸造酒を「蒸留」させたものをいいます。蒸留酒で有名なのは主に焼酎の他にウイスキーや、ブランデーなどがあげられます。そのほかの違いとしては、原料も違いますね。日本酒の原料は米ですが、焼酎は米の他にも、麦や芋、蕎麦や黒糖など様々な穀物を原料にしたものがあります。また、お米についても、日本酒と米焼酎とでは使用するお米も違います。日本酒は、日本酒専用の酒米「酒造好適米」を使用しますが、米焼酎は一般の食用の米を使用します。
さて、今日の小話は、お正月と言えば、初詣ということで、神社のお話です。皆さんの地元にはどんな神様を祀った神社がありますか?神社に行くと、境内に酒樽が積まれているところを見たことある方もいるかもしれませんが、日本酒と神社には深い繋がりがあり、有名な酒蔵が地元の神社でふるまわれるお神酒を醸しているところもあります。お酒の神様を祀る神社は日本でも数多くありますが、中でも、より日本酒に関係のある神社である「大神神社(奈良)」「松尾大社(京都)」「梅宮大社(京都)」は、「日本三大酒神神社」と呼ばれ、全国的にもとても有名です。
今回ご紹介する新酒をはじめ、日本酒は四季折々の楽しみ方があります。今日は、来年の楽しみを膨らませるために、四季折々の日本酒を改めて復習していきましょう!◆春:春は何といっても「花見酒」!今年はみんなで集まってどんちゃん騒ぎとはいかなかったけれど、やっぱり梅や桜を愛でながらの日本酒はとっても美味!春の風物詩といえば「歓送迎会」もありますよね。フレッシュな新人さんや、新たな門出を祝うお酒として、新酒を振舞うのが個人的にはおすすめです。他にも5月5日の「端午の節句」に楽しむ「菖蒲酒(しょうぶざけ)」もおすすめ。 日本酒に菖蒲を浸したもので、別名「あやめ酒」とも呼ばれます。
さて、本日の小話は、そんなラベルについてのお話にすこーしお付き合いください。皆さんは、日本酒を購入するときは、なにを頼りに購入しますか?お友達からの口コミ?ネットやテレビで話題になったお酒とか?はたまた、お店で飲んでみて美味しかった!というお酒を買ってみたり?(私はよくします。笑)飲んだこともない初めて見る日本酒にはなかなか手がでなかったりしませんか?実は、飲んだことのない日本酒でもラベルを見ると味の方向性が分かったりするんです。さて、日本酒のラベルには一体なにが書いてるでしょう?
さて、今日の小話はちょっと世界に目を向けてみようと思います。「日本酒を楽しむなら、日本が一番。」 そんな声が聞こえてきそうですが、日本酒ってその名の通り、日本だけのものなんでしょうか?はたまた、「最近は世界でも日本酒人気がすごいんだよ」なんて声も聞こえてきそうですね。さて我が国が誇る日本酒。そんな日本酒と世界とのつながりをみてみましょう。日本酒が世界的に人気がでた背景のひとつに、2013年に「和食」がユネスコ世界無形文化財に指定されたことが挙げられます。もちろんそれ以前からも日本酒の世界への輸出量は増加傾向にありましたが、2013年に約5.5万軒だった海外の日本食レストランの軒数が2019年には約15.6万軒と約3倍に拡大しています。
今日はそんな飲み比べに関する小話を少し・・・。皆さん、日本酒のお猪口で、底に青い二重丸が描かれている白いお猪口を見たことありませんか?実はあれ、利き酒用のお猪口なんです。(青い二重丸のことは「蛇の目」と呼びます。)これは第一回全国新酒鑑評会(明治44年)から採用されました。青みがかかった透明であれば若いお酒、褐色であれば熟成が進んでいるお酒。蛇の目の白い部分で、日本酒の色合いやその濃淡を見ていきます。そして、青い部分で透明度や輝きをみます。また粘性が高い物、色調の澄み切り具合などを多角的に観察していきます。